まだまだ続くNESTの熱い季節
-海で山で室内でのICT科学の活動-
今年の夏もNEST (ネスト:NPO法人科学技術教育ネットワーク)恒例のプロジェクト活動として、8/2~3に一泊二日で神奈川県真鶴にて「ICTオーシャンプロジェクト」を、8/9~11に二泊三日で八王子市高尾にて「ICT科学キャンプ」を、8/28東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパスにて「NESTロボコン」を開催しました。
今年はいくつかの新しい試みを行いました。
まず、「ICTオーシャンプロジェクト」。毎年行っているシュノーケリングや磯の生物、プランクトンの採集と観察、潮の満ち引きの観察に加え、今年よりiPadを使った2つの活動を始めました。
一つは、磯で収集した生物の写真をその場で撮り、マインドマップ・アプリを使って、各グループが話し合って写真を移動させて生物の分類を行いました。「マインドマップ」とは、自分の考えを絵で整理する表現方法で、1枚の紙の上に表現したい概念(テーマ)をキーワードやイメージで中央に描き、そこから放射状に連想するキーワードやイメージを繋げていき、発想を広げていくノート術・発想術のことです。マインドマップは、人間の脳の意味記憶の構造によく適合し、その仕組みを最大限に生かすツールなので、より早く情報を整理し、理解・記憶することができます。これを、iPadならば指1本で行うことができるのです。
もう一つは、この4月に発売開始されたLEGO educationロボティクス導入教材の最新版「WeDo2.0」を使った活動です。WeDo2.0は、iPadでプログラミングしてBluetoothを介してオンタイムで動かすことができます。まず、磯でどんなゴミが流れついているかを観察し、次に、アメリカの理数プログラム「GEMS(ジェムズ)」のアクティビティ「海流」で寒流と暖流の混ざり合いや海に流れ込んだ汚染物質が世界の海に広がっていく様子を実験しました。そして、最後にWeDo2.0でロボットを使って、2台のロボットが協力してゴミを回収するというミッションに取り組みました。
次に、新プロジェクトの「ロボットサッカー・プロジェクト」。ロボカップジュニアのサッカーチャレンジには、初心者でも参加できるビギナーズリーグがあります。サッカー競技ができるロボットを製作する講座だけにとどまらず、製作したロボットを発展させる活動や練習競技会を経験し、ロボカップジュニアへの参加を目指すことのできるプロジェクトです。TJ3というダイセン工業社製のロボットキットを組み立て、C言語が学べるC-styleというプログラミングソフトでプログラムを作成します。7月/~8月にかけて全7回の「活動(1)サッカーロボット入門講座」を開催し、30名が受講。また、8/21科学イベント「かわさきサイエンスチャレンジ」では、75名が体験会を受講しました。来たる9/17(土)~19(月祝)に行う二泊三日の合宿「ロボットの鉄人2016」でも行います。ここでは、「活動(1)サッカーロボット入門講座」に加え、「活動(4)発展講座・ オリジナルロボットにしよう!」「活動(5)サッカー競技交流会&エントリー説明会」も行います。その後、10月・12月には、都立産技高専ロボカップ部の先輩たちからアドバイスしてもらえる「活動(7)ロボカップジュニア・ビギナーズリーグ練習会」へとつながっていきます。
「ロボットの鉄人2016」まだ参加は間に合います。通いか宿泊か?どの活動にするか?を選べます。奮ってご参加ください。NESTの熱い季節はまだまだ続いています。
■ロボットの鉄人2016・ロボットサッカープロジェクト
トゥルース・アカデミー 代表 中島晃芳
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