2021年11月8日月曜日

【第164回】練馬区地域おこしプロジェクト①

 

~ 練馬区発・国際ロボットコンテストの提案 ~

 

練馬区が現在募集している「地域おこしプロジェクト」に、トゥルース・アカデミーが所属し、私が立ち上げた「NPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)」として、応募することにいたしました。これは、未来に向けた夢のあるまちづくりの実現に向け、区民の自由な発想で、未来の練馬の発展につながる事業を区との協働により実施するプロジェクトです。この20年間、日本科学未来館を始めとした様々な科学館や他区からの委託、小・中・高校からの依頼で教室外でも年間数百名の子供たちにロボット・プログラミングを指導してきました。しかし、本拠地のある練馬区では単年度の協働事業でしか実現していなかったため、継続的に貢献できればと思って応募した次第です。

目標は、練馬区の小学生~高校生にロボット・プログラミング学習を提供すること、練馬区内の学校の先生や指導者を目指す方々にその指導方法を伝授し、学校を始めとする様々な場で子供たちに学べる機会を提供できる環境を作ること、そして、学習の目標として国際的なロボットコンテスト「RoboRAVE(ロボレーブ)」を練馬で開催することです。他区・他市からお通いのお子様も多くいらっしゃいますが、最初は練馬大会、その後全国大会、そして国際大会と規模を大きくしていく予定ですので、参加の機会を得られるようにいたします。

この応募に際し、練馬区在住の保護者の皆様に、STEM教育(ステム教育:科学・技術・工学・数学)についてのアンケートをお願いしたところ、37名の方々からご回答をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。アンケート結果は次のようになりました。

 

●今の日本の子供たちに、STEM教育が必要であると思いますか?

⇒必要であると思う(94.6%)分からない⇒(5.4%)

●STEM教育をお子様に受けさせたいと思いますか?

⇒ぜひ受けさせたい(86.5%)まあまあ受けさせたい(13.5%)

●学校でプログラミングを始めとしたSTEM教育が実践されていると感じますか?

⇒ある程度実践していると思う(16.2%)あまり実践しているとは感じられない(54.1%)

●練馬区とコラボ(協働)した取り組みとして、STEM教育の場があったら、お子様に参加させたいと思いますか?

⇒ぜひ参加させたい(78.4%)まあまあ参加させたい(21.6%)

●国際的なロボットコンテストが練馬区で開催されたら、お子様を参加させたいと思いますか?

⇒ぜひ参加させたい(64.9%)まあまあ参加させたい(35.1%)

●国際的なロボットコンテストが練馬区で開催されたら、練馬区の魅力の一つになると思いますか?

⇒大いに魅力になると思う(78.4%)少しは魅力になると思う(18.9%)あまり魅力にならないと思う(2.7%)

 

トゥルースにお子様を通わせていらっしゃる保護者の皆様は、一般的な方々と比べ、教育に対する意識や関心が高く、時代が求める教育にも敏感ですので、この結果が平均的なものであるとは言えない面もあるかもしれません。しかし、STEM教育を望む保護者が多いのに対して、「GIGAスクール構想」によって生徒1人1台のパソコンが配布されたにもかかわらず、学校や区が十分にその活用するに至っていないと感じる方が多いようです。練馬区に科学教育の拠点となる科学館が存在していないのも、その一因かもしれません。

このプロジェクトでこれまで採択された事業は、2017年に3事業、18年に2事業、20年に2事業しかなく、極めて難関ですが、百年の計である教育に関心を持っていただき、この事業が採択することを願っております。

アンケートでは自由記述の欄に、様々なご意見をいただきましたので、次回ご紹介いたしたく存じます。

トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳