2015年7月2日木曜日

トゥルースの視線【99回】


NESTモンゴル高専支援プロジェクト(3)
-モンゴル高専の学生と日本の学生との交流②-




 830分~1630分を4日間使って、1クラス30人ずつ13時間30×2回の授業ができることになりました。これだけの時間があればかなりの内容がこなせます。5/4()、いよいよ授業が始まった。ところが、一昨日一日かけてPCに設定したことが全て元に戻ってしまい、授業は大わらわ。なんとか午前中の授業で対処法を確立し、それ以降は対処に追われはしたものの、授業は順調に進む。この日の夜にTruth講師の名村が到着し、翌日から授業に参加してもらうことになっていました。定刻よりかなり遅く着いた名村は厚手のダウンジャケットを着込み、昼でも小雪が舞い、朝晩は氷点下となるモンゴルの寒さに驚いていました。しかし、なんと翌日10時から17時まで停電になるという知らせがこの日の夕方に入っていたのです。
 
2日目は名村が授業に合流。停電になるまでできる限り授業を行うつもりでしたが、校長先生がPCとプロジェクターの分の電力を自家発電で供給して下さり、予定通り授業を行うことができました。全クラスの授業の最後に、名村がチーム「RCXレスキュー隊」のロボットのデモンストレーションを行い、使っている機構やセンサーなどを紹介。モンゴル高専生たちは、自分たちの使っているRCXのロボットの正確な動きに見入り、驚嘆のまなざしを向けていました。放課後のレゴロボット部の部活では、10日後に迫るロボットコンテストのルール確認と戦略のアドバイスを行い、クラスの授業ではできない発展的なプログラムの技術を名村から部員に教えてもらいました。いつしか名村は授業中には質問を受けるようになり、休み時間は高専生たちに囲まれるようになっていました。

今回のモンゴル高専訪問で、1年生と2年生にプログラミングの基本的な考えを、レゴロボット部の部員には発展的な内容を教授することができたので、この文化を彼らに続く後輩たちに受け継いでいってくれることを期待しています。また、日本の学生とモンゴル高専とのロボットを通じた交流は、今回を機にお互いの行き来やWEBでのやり取りを含め、もっと親密に頻繁に行えるようになることを望んでいます。
 

以下、名村が寄せてくれた感想です。 

Truth Academyでは、もう誰も使わず、存在すら知らない人もいるRCXをモンゴルの高専生たちは、楽しそうに使っていたことが一番印象に残った。やっぱりRCXはまだまだいけると確信できたことが嬉しかった。もちろん新しいものは、古いものより多くの可能性が広がっている。しかし、新しいものがあるから、古いものは使えず、要らないということはない。RCXが未だに使えているのは大切に扱ってきたからだ。モンゴル高専生たちにも、RCXを大切に使い続けてほしいと思う。自分もまだまだ現役で使い続けたい!

説明が終わる前に動かそうとする積極的な生徒、理解が早い生徒もいて、競技はとても盛り上がった。プログラミングに苦労していた生徒たちは、何回もRCXを動かし、試行錯誤しながら、上手くいく方法を探していた。ロボカップで見慣れた光景だ。競技の結果があまりよくないと、「もう一回やりたい!!」と言い、悔しさが伝わってきた。自分が競技者だった時と同じ感情をもっていて、みんな一緒だと感じた。

モンゴルに行ったのは今回が初めてだ。相撲が盛んな国というくらいにしか、印象をもっていなかった。言葉も分からず、コミュニケーションがとれるか不安だった。身振り手振りやgoogle翻訳を駆使して、少しは通じたが、とても苦労した。モンゴルは英語圏ではないが、これからのためにも英語くらいはマスターしておこうと、率直に感じた。

モンゴルという国がどのような国か知っただけでなく、RCXを通じて、モンゴルの人たちと交流できたことは自分にとって財産になるだろう。モンゴルは、これから成長が期待される国。彼らは、その国を支えるであろう将来の技術者や、研究者たちだ。「自分も負けてられない!」と刺激になった。

とても充実したモンゴルの一週間だった (名村圭祐)
 
 


 
トゥルース・アカデミー代表 中島 晃芳


 
 

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