2006年10月1日日曜日

【第20回】新世代Mindstorms NXT、いよいよ日本上陸!


―Mindstormsは進化しているか?―
10月5日(木)「教育用レゴマインドストームズNXT」が発売となりました(本体のみ。プログラムソフトは10月末~11月初発売)。

これまで、ロボットの心臓部は「RCX」と呼ばれるコンピュータを搭載した黄色いレゴブロック、プログラムソフトは「ROBOLAB(ロボラボ) 」が使用されてきました。新製品では、心臓部は白い色の「NXT」となり、プログラムソフトは「教育用NXTソフトウェアver1.0」と「ROBOLABver2.9」の2種類が使用できます。

NXTで作ったロボットのモデルは格好よく、モーターやセンサーの性能も向上し、RCXに比べロボット製作キットとして特化した感があります。しかし、良いことばかりではありません。NXTやセンサーにはポッチがなくブロックが付かないので、ビームやスローアームをペグなどのジョイントで固定していきます。ですので、ブロックを付け足しながら形を考えて作るというより、予め設計のイメージを持って作ることになります。これは、レゴの部品やメカニズムについて、より高度な知識と熟練が要求されることを意味します。現在、ロボット・サイエンス コースは小3生から受講可能ですが、いずれ年齢を上げることも考えなければならないかもしれません。
また、モーターやセンサーが大きいので、ロボカップジュニアなどサイズ制限がある競技会での使用にも不安があります。 ソフト面にも、まだ、不便なところがあるようです。既習者にはROBOLAB2.9の方がやりやすく感じるでしょう。プログラムレベルに関しても初心者には難しく、上級者には物足りない面があるかもしれません。

しかし、まだ誕生したばかりの製品なので、今後改良が加えられ、さらに進化してくれると信じています。
当アカデミーでもNXTへの移行には慎重に考えながら、ある程度の期間を経て混乱のないようにしたいと考えており、移行措置に関しては年内に発表する予定です。

なお、年内か年明けに特別講座を開いてカリキュラムを早期に確立し、当アカデミーに在籍している生徒に、いち早く、充実した内容の指導を実現していくつもりです。ROBOLAB教育のパイオニアとして活動してきました当アカデミーは、その経験と実績を十二分に活かして、今後もパイオニアとして活躍したいと思っています。ご期待ください。
 
To be continue・・・