ラベル ICT夢コンテスト の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ICT夢コンテスト の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年10月19日水曜日

トゥルースの視線【111回】


NEST主催「ロボットの鉄人」報告
-高い目標が見えた!23日のロボット開発合宿-

 
去る917()19(月祝)3日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、NPO法人科学技術教育ネットワーク(略称:NEST)主催「ロボットの鉄人2016」を開催しました。 
「ロボットの鉄人」は2009年からスタート、2013年にはICTを活用した教育実践事例の全国コンテスト「ICT夢コンテスト」でCEC奨励賞を受賞、今年で8年目となりました。ロボカップジュニアのジャパンオープンや世界大会出場を本気で目指す子供たちを対象とする、23日の合宿です。最大の特徴は、ロボカップOBの先輩たち(「鉄人」と呼びます)による指導。技術や開発手法だけではなく精神、文化を伝承していくことも、その目的の一つとなっています。

今回は、従来の「初心者コース」の代わりに、「ロボットサッカープロジェクト」の一環として「サッカービギナーズコース」を新設。レスキューコースに8名、サッカーコースに11名、サッカービギナーズコースに14(宿泊7名・通い7)の計33名が参加し、世界大会出場者7名の鉄人たちが後輩の指導にあたりました。
 
サッカービギナーズコースでは、ダイセン社製TJ3を使用してサッカーロボットを製作し、コンパスセンサーを搭載して自陣と敵陣を見分けるようにしました。また、これから独自のロボット開発のヒントを得ることができたようです。ロボットサッカープロジェクトは、東京都立産業技術高等専門学校での練習会や同校の文化祭「高専祭」での競技会を通じてロボットをさらに進化させ、ロボカップジュニアのビギナーズリーグの出場を目指します。
 
今年の特徴は、かつてこの合宿に参加した学習者が鉄人として指導する側となったこともあり、原点に戻ったことにあります。
 

その一つは、鉄人が自らロボットを作って参加者と対戦をすること。レゴ マインドストームEV3で製作した鉄人のロボットには、現役の時代に使っていた、ドリブルする機能とシュートする機能を1つのモーターで実現する仕組みが搭載されていて、参加者には大いに参考になったようです。また、TJ3ロボットも外装の仕方などが参考になりました。レスキューLineでは、3人の鉄人がそれぞれの特徴を持ったロボットを製作。競技ではその一台が圧倒的な優勝を果たしました。鉄人のロボットを目の当たりにして、自らのロボット開発の目標が見えたのではないのでしょうか?
 

して、「深夜の競技会」。宿泊する部屋にフィールドの一部を持ち込んで競技を行い、皆ベッドに座って他の人の競技を見ています。学習室とは異なり狭い空間なので、ロボットの息遣いが感じられるのでしょうか?皆が息を飲んでロボットの動きを食い入るように見つめていました。

レスキューLineでは最終日の競技でレベルを参加者に合わせるのではなく、世界大会を目指すのならばこれくらいのレベルが必要だ、というコースに参加者を挑ませたことです。高い目標を掲げ、それに向かって創意工夫と努力を積み上げていくことの大切さを鉄人たちが教えてくれました。

「ロボカップジュニア2017」は11月にノード大会、12月にブロック大会、3月にジャパンオープン(岐阜県中津川)7月に世界大会(名古屋)が開催されます。この合宿で朝4時まで頑張った人もいます。ここでの経験を原点として、皆が大会で大いに活躍してくれることを期待しています。




トゥルース・アカデミー 代表 中島晃芳
 
 
 


 トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
http://truth-academy.co.jp/bs/

 トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室

http://truth-academy.co.jp/lv/

トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス


2015年10月21日水曜日

トゥルースの視線【101回】


Truth教室やNEST活動が新聞記事に!
-教育的な意義の評価

 

今年の10月に入って、私共の活動に関わる2本の新聞記事が立て続けに掲載されました。
 
一本は、NPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST:ネスト)の「ロボットの鉄人」合宿を扱った、10/2(金)日本経済新聞・夕刊です。タイトルは、『ロボコンに熱視線 ― 問題解決力や論理的思考 育つ』。
 
http://truth-academy.co.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/nikkei.pdf
「ロボットの鉄人」は、ICT (情報コミュニケーション技術)を用いた教育実践事例の全国規模のコンテスト「ICT夢コンテスト」で平成25年度CEC奨励賞を受賞しました。「ICT夢コンテスト」での評価は、教育の専門家による評価と言ってもよいかと思います。しかし、今回一般紙である日経新聞が取り上げてくれたということは、その教育的な意義について、広く興味や関心が抱かれる時代になってきたということではないでしょうか? 担当の記者からいろいろなことを聞かれましたが、紙面では「自分の頭を使ってトラブルに対処することが大切。社会で必要な問題解決力や論理的思考力が育つ効果がある」という私の言葉を載せています。また、ロボカップジュニアというロボットコンテストでは)「チームメイトと協力してプレーをすることでコミュニケーション力や協調性も身につく」という、ロボカップジュニア・ジャパンの高橋友一・代表理事(名城大学教授)からのコメントを紹介しています。ロボット教育が技術に偏った狭い教育というイメージから脱却し、一般的かつ普遍的な意義を持つ教育として認知されてきたとも考えられます。
 
もう一本は、10/5(月)日本教育新聞のシリーズ「塾が変える学びと育ち」。こちらは教育専門新聞です。『ブロック・ロボット教育 ものづくりで新たな世界築く力』というタイトルで、トゥルース・アカデミーを取り上げています。
 
http://truth-academy.co.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/kyoiku.pdf
 
ここでは、トゥルース・アカデミーが「マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのシーモア・パパート教授が提唱する『コンストラクショニズム』― 子供たちが活動を通して知識を獲得し構築するという学習理論」に出合ったことに始まり、「目指すのはPISA型学力の向上だ。特に、自分の持つ情報や技術を活用する『科学的リテラシー』を、新しい世界をつくる力と考えて重視。ものづくりを通して、この力の育成を図っている」「その全ての授業が問題解決型で行っている」「ものづくりは個人作業のイメージが強いが、同社では少人数グループで授業を行う。社会性の習得も教育目標の一つだからだ」と、当アカデミーの教育理念を紹介しています。また、「子どもの好きな分野で、意欲的に通っている。考える力を育てる機会にいいと思う」という保護者の言葉を載せています。日本教育新聞のこのシリーズでは塾という民間の教育機関の新しい教育を取材しています。今まさに、日本の、いや、世界の教育が大きな転換期に来ており、その方向性を必死に模索している状況にあります。公教育の枠にとどまらず、民間教育の先進的な取り組みにもヒントを見出そうとしているのです。
 
昨年は、テレビ東京「モヤモヤさま~ず」ではロボカップジュニアの参加チーム(ダンス世界大会パフォーマンスチャンピオン『TOKYO2020)が取材を受け、日本テレビ「news every」ではブロックで遊びながら学ぶ教室として紹介されました。これらのメディア露出は教室を知っていただく大きな機会となりましたが、今年の新聞掲載では、教育的な意義により関心を持って頂けるようになった気がします。実践を通して21世紀型の教育を提言してきたTruthNEST共に、大きな転換期にある日本の教育に有意義な影響を与えられるよう、日々精進していきたく存じます。ご期待下さい。


トゥルース・アカデミー 代表 中島 晃芳




トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
 
トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室
 
トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス






◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

http://anchor-store.com/

2015年8月10日月曜日

トゥルースの視線【100回】


トゥルースの視線、第100回を迎えて
-時代がやっとTruthに追いついてきた!-
 

20048月からTruth通信に掲載を続けてきました、この「トゥルースの視線」が今回で100回を迎えました。2002年から毎年1月号に載せている「新年のご挨拶」は視線の回数に加えておりませんので、既に100本を超える拙文を皆様にご披露していることになるかと存じます。このような一つの節目を迎えると、思わず歩んできた道を振り返ってしまいます。

200010月に、日本で第一期の「レゴダクタ教育導入教室」として教育用レゴ®ブロックとロボットを教材とした教育を始めてから、早15年の月日が流れました。おもちゃで遊ぶ教室というイメージから脱却し、科学技術教育として認知されるまで10年程の時間がかかりました。最初1年半程生徒数は10数名という、先駆者として茨の道を歩んでいた頃を考えると、レゴ®教室やロボット教室、プログラミング教室が花盛りである最近の様子は隔世の感があります。私共の成功があって、後に続く人々が出てきてくれたと自負しております。
 
(小1・2年生クラス)

ロボカップジュニアの運営も、2004年に初代委員長として関東ブロック運営委員会を立ち上げてから11年が経ちます。その間参加チーム数も増え、全国でも最も規模の大きいブロックの一つとなりました。予選会であるノード大会の運営、そしてロボカップジュニア・ジャパンの理事としての仕事を通して、ロボカップジュニアの活動の意義が広く認められ、全国に志を共にする指導者の皆様と知り合え、一緒に子供たちの活動を支えることができることを嬉しく感じております。

(関東ブロック大会)

また、2003年に有志で結成した任意団体「RISE(ライズ)科学教育研究会」は、都立産技高専の先生方や科学館の先生などのご協力を得て、3年前に「NPO法人科学技術教育ネットワーク(略称:NEST)」として生まれ変わりました。NESTは、「サイエンスキャンプ」「NESTロボコン」「ロボットの鉄人」で3年連続「ICT夢コンテスト」CEC奨励賞を受賞するという快挙を達成しました。ICT(Information and Communication Technology)とは、情報通信技術を表すITに、コミュニケーションの概念を加えた言葉。「ICT夢コンテスト」というのは、ICTを活用した教育実践事例の全国規模のコンテストです。ICTを活用した科学技術教育のパイオニアとしてのステータスを築き、その実践事例を全国に広めてこられたことは私共の誇りでもあり、さらに革新的(innovative)で創造的(creative)な教育を提言していくつもりです。

(NESTロボコン)

このような歩みの中、私共の最大の財産は、何千人にも及ぶ、これまで通ってくれた生徒たちです。

視線98回・99回では、幼稚園の頃から通っていた名村君が現在はTruthの講師として後輩指導に当たり、モンゴルに行ってロボットを教えたことをご報告させていただきました。在籍生の中で一番長く通っているのは、井下君です。3歳から通い始めて現在は高校3年生(18)。国際的なロボットコンテスト「ロボカップジュニア」に関東圏内で初期から参加していたのは、2002年から活動を始めた日吉校4人組のサッカーチーム「FC日吉」のメンバーです。社会人となって活躍している者や大学院で研究している者など、今はそれぞれの道を歩んでいますが、今でも皆で会っては近況報告をしているとのことです。その一人が瀬戸君で、現在Truthの講師として後輩の指導に当たってくれます。717日からはメンター(指導者)として、ロボカップ2015中国世界大会にTruthのチームを引率します。

(写真中央:名村君)

ロボカップの世界大会に出場した清水君や持田君、宇宙エレベーターで最高記録を持つ相澤君は現在講師として後輩指導をしてくれています。NESTやロボカップジュニアの活動に力を貸してくれる卒業生を挙げたらキリがありません。皆、愛着と誇りをもって力を貸してくれるのを折に触れては感じます。今秋、ロボカップジュニアOBに集まりを計画しています。皆がたくましく育ち、活躍している姿に会えることを楽しみにしています。

(TruthOB会にて)

教育の目的は、「人を育てる」ことに他なりません。常に将来の教育のあるべき姿を追求し、これからの時代を生きる、新しい世界を創っていく子供たちにとって有意義な教育を提供していきたいと思っております。この節目となる機会に、気持ちを新たにして目標を真っすぐ見つめて取り組んでいく所存です。Truthが見ている視線の先を楽しみになさってください。

 


トゥルース・アカデミー代表 中島 晃芳



 
 


トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
 
トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室
 
トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



http://anchor-store.com/

2013年10月22日火曜日

トゥルースの視線【81回】

ICT夢コンテスト受賞「NESTロボコン」の思想②
-学び合う、学びを支援する-

■NESTロボコンの成果

参加者は、活動地域や年齢が異なるだけではなく、まだプログラミングを学んで半年に満たない者から、ロボカップ世界大会の出場者や優勝者までいた。そのため、学年差・経験差が大きな者同士でチームを組む場合も多かった。そのような中で、初対面の者同士が、チームとして競技で良い成績を出すために協力せざるをない状況を作り出すことができた。お互いにコミュニケーションをとり、チームワークを良くする努力をしなければならない。自分のロボットやプログラムを紹介し合い、チームとしてどのような戦略を採るかを話し合っていた。また、年長者や経験が豊富な者は、年少者が分からなかったりつまずいていたりする箇所を積極的に教えていた。また、チーム間の交流もあり、チームを超えて学び合う場面も頻繁に見られた。たった一日の活動ではあったが、多くのことを学び取ると同時に、多くの友達を作ったようである。

加えて、主審の補助役である副審として競技の運営に携わることにより、コンテストを運営してくれている人々の苦労を知り、感謝の気持ちも芽生えたようである。また、正しい運営を実現するために、大人と子供が真剣に意思疎通を図り、自然に協力し合っていた。

一方、運営に参加して下さった先生や父母は、子供たちが真剣に夢中で取り組んでいる姿に間近で接することにより、彼らの熱心さを十分感じとり、子供たちの活動をより深く理解し、さらに支援していきたいという気持ちが強まったようである。

当アカデミーの教育方針は「社会的構成主義」という教育理論(視線第67回参照)を主軸にし、実践しています。教師による一方的な知識の教授ではなく、子供たちが自らの活動を通して自分の力で知識を獲得し構築していくこと。そして、自分一人ではできないことでも、お友達や先輩、教師との関わりの中で、意見を交換したり刺激し合ったり、そのコラボレーションの過程で、自分の力で達成していくことが社会的構成主義の教育方法です。これは、知識や情報の活用力を求める世界標準の「PISA型学力」(視線12回参照)の育成に最も有効とされる方法です。私たち教師が行うべきことは、教えることではなく、目標課題を設定し、学びをデザインし、活発に頭脳の交流が行われる環境を整えることに他なりません。

ロボカップジュニアやFLLは世界共通の課題です。参加している中学生の中には、英語で書かれたセンサーの専門的な説明書を辞書を引きながら理解しようとしていたり、プログラミングに必要となる三角関数や微分・積分などの考え方も学んだりしている子もいます。試験のためとか受験のためとかいった、他から押し付けられた学びではありません。自分が目標を達成するために必要なことを自主的に学ぶ「内発的な学び」が可能になるのです。これは「好きこそものの上手なれ」と言うように、楽しいからこそ実現できる学びでもあります。

特にロボカップジュニアの競技会場では、子供たちの活動エリアへの大人の立ち入りは厳禁、ロボットに触れることもプログラムを教えることも禁止されています。子供たちはスケジュール管理を含め自主的かつ自立的に活動し、生起する問題を自分たちで解決しなければなりません。これは一朝一夕にはできませんので、日頃から鍛えておく必要があります。また、子供たちが自分の力で物事にチャレンジするには、絶対的な安心感が必要です。大人たちが、子供たちの活動を理解し、(直接教えたり指示したりするのではなく)陰に陽に支援することによって、その安心感は生まれます。大人は、子供をとことん信頼する勇気を持たなければならないのかもしれません。

NESTロボコンは年に1回、1日だけの活動ですが、当アカデミーの授業では継続的に長期間にわたる指導により、子供たちに学ぶ楽しさ、考える楽しさ、目標達成できた喜びを十分実感してもらい、自信とプライドを持って物事に取り組めるようになってほしいと願っています。
 
 
トゥルース・アカデミー代表 中島 晃芳



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇