― ロボカップジュニアの大会―
ロボカップジュニアの大会は、関東では1月~3月中旬くらいまでの間に、都県単位の「ノード」と呼ばれる地区予選会から始まります。ここで勝ち残ると3月末に行われる「関東ブロック大会」に、そして、この大会でトップクラスに入るとGWに行われる「ジャパンオープン」に出場することができます。 ジャパンオープンはジュニアだけではなく、「ロボカップサッカー」や「ロボカップレスキュー」といった人工知能やロボット工学を研究する大学の研究室や企業が参加するカテゴリー(ジュ二アに対して「シニア」と呼ばれています)と基本的に同一会場で同時に行われます。参加した子供たちは、まさに最先端のロボットが実際に動く姿を目の当たりに見られるわけです。ここがロボットの製作を通じて科学技術を学ぶ子供たちにとって、最も魅力的な点であり、学習の場として最高な点なのです。開催地は毎年自治体から公募し、これまで新潟や大阪、北九州、沼津(今年)などで行われてきました。 さらにジャパンオープンで上位2~3チームに入ると、6月~7月に行われる「世界大会」出場の推薦を受けることになります。世界大会もシニアと同一会場で行われ、毎年30数カ国からのチームが参加しています。これも開催地は世界中の自治体からの公募。当アカデミーがロボカップジュニアに関わるようになってからは、福岡、パドバ(イタリア)、リスボン(ポルトガル)、大阪、ブレーメン(ドイツ)、アトランタ(アメリカ)、蘇州市(中国)で開催されています。 ジュニアの開催期間は、ノード大会とブロック大会は1日、ジャパンオープンは3日間、世界大会は5日間(学校も1週間休まなければなりません)ですが、シニアの場合オープンな場での競技会とは別にシンポジウムも開催されるので、これよりさらに期間は長くなります。また、ジュニアは小学生~高校生まで参加できるのですが、小学生~中学2年生までの「プライマリ」と中学3年生以上の「セカンダリ」とに分かれて競技が行われたり、評価されたりします。当アカデミーは必然、プライマリのチームが圧倒的に多いことになります。 当アカデミーからは、毎年関東ブロック大会には十数チーム、ジャパンオープンには数チームが出場し、世界大会は最低1チーム(最高3チーム)の推薦を受けています。上位大会の出場は推薦を受けたチームが参加の意思を表明することで決まるので、参加を辞退することも可能です。基本的には小学高学年~中学の間にこのような大きな舞台に立つことは、精神的な成長を大きく促すのでぜひ参加して欲しいと願っているのですが、当アカデミーではこれまで、諸般の事情で残念ながら世界大会を辞退したチームが2つありました。 なぜ、当アカデミーはこれだけの実績を上げているのか?その秘密については、また機会を改めてお話したいと思います。 |
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教育用レゴブロックや算数ブロック、ロボットなどの教材で学ぶ科学教室トゥルース・アカデミー代表の中島晃芳です。 このブログは、当アカデミーが月に1回発行しているお知らせ「Truth通信」に、2004年より掲載している「トゥルースの視線」をまとめたものです。 科学教育や算数教育、ICT教育、ロボット教育、ロボカップジュニアなどについて私の雑感を書き記しています。ぜひご一読いただければ幸いです。