― ロボカップジュニアとの出会い―
2002年、レゴエデュケーション日本代理店・株式会社ラーニングシステムの石原正雄社長から、「ロボカップジュ二ア」というロボットコンテストが関東で初めて行われるので、レゴダクタ教育システム導入教室(当時、日本国内初のレゴエデュケーションを実践する教室です)からもチームを出したい、ついてはトゥルース・アカデミーからも誰か興味のある生徒がいたら参加させませんか、というお声をかけていただきました。当アカデミーからは1名の生徒が出場しました。日本で初めてのロボカップ世界大会が福岡で開催された年です。 ロボカップジュニアには「サッカーチャレンジ」「ダンスチャレンジ」「レスキューチャレンジ」がありますが、当時はレスキューも国内では立ち上がっておらず、サッカーだけの競技会です。日本科学未来館7Fの狭い会議室で行われました。レゴダクタ教育システム導入教室からは教室混成の1チームのみ。他は埼玉県のS中学の生徒たちが数チーム。ほとんど内輪の競技会といった感じです。私たちもサッカー競技とはどんなものか、詳しいことは当日まで分からず、生徒たちも競技会当日会場入りしてから数時間、石原社長に指導していただく、という全く即席の学習で参加しました。そんな中、競技会場にいる大人と言えば、主催の埼玉大学教育学部・野村泰朗助教授、石原社長、S中学の指導をなさっているN先生、そして引率と好奇心に駆られてやって来た私と当アカデミーの池田(統括マネージャー・日吉教室長)のみ。ロボットサッカーなので審判が必要です。誰が審判をやるか?ということになり、実質的にチームの指導に携わっていない私と池田が審判を行ことになって、期せずして初めて関東でロボカップジュニア・サッカーの主審として笛を吹く羽目になってしまいました。 これが、当アカデミーとロボカップジュニアの最初の出会いなのです。 その後、野村先生が主催するサッカーチャレンジを題材とした埼玉大学21世紀総合研究機構「ものづくり教育センター」のワークショップに毎回参加。当時は、真っ先にロボットに取り組んでいた日吉教室の生徒たちが、日吉から渋谷、そして南与野からバスと、毎回長い移動時間をかけて埼玉大学まで足を運び、サッカーチャレンジに必要な技術を学んでいました。これと並行し、他のレゴダクタ教育システム導入教室にも声をかけ、関東でのロボカップジュ二アの輪が少しずつ広がってきたのです。 その活動と交流の中から、「RISE科学教育研究会」が誕生。レゴダクタ教育システム導入教室の中から、日本の教育に一石を投じようという志を持ち、教育的な実績も高い教室に声をかけ、ロボットを中心とした新しい科学技術教育のカリキュラムと手法を開発する研究会を組織しました。子供たちが広くロボット教育に参加できる機会である「こどもロボット研究室」、ロボットを学んでいる子供たちの活動の発表の場としてのロボットコンテスト「サマーチャレンジ」、自然をフィールドとしてプログラミングやセンサーを駆使して行うデータロギング活動「RISEサマーキャンプ」は、その教育活動の一環として現在も毎年行っています。 |
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教育用レゴブロックや算数ブロック、ロボットなどの教材で学ぶ科学教室トゥルース・アカデミー代表の中島晃芳です。 このブログは、当アカデミーが月に1回発行しているお知らせ「Truth通信」に、2004年より掲載している「トゥルースの視線」をまとめたものです。 科学教育や算数教育、ICT教育、ロボット教育、ロボカップジュニアなどについて私の雑感を書き記しています。ぜひご一読いただければ幸いです。