新しい科学教育への挑戦
前回の「新年のご挨拶」でも少し触れましたが、2006年度授業より新しいコースを始動します。コース名は『リトル・ダ・ヴィンチ』。「人類史上最も偉大な天才」とも「真理を追い求めた知の巨人」とも称され、芸術から科学まで、あらゆる分野に圧倒的に卓越した才能を発揮したダ・ヴィンチ。子供は皆、科学者であり、芸術家として生まれてきます。誰もが皆、知的好奇心や探究心を十分に持った「小さなダ・ヴィンチ」なのです。その資質を十分開花させたいと願い、『リトル・ダ・ヴィンチ』と名づけました。 『リトル・ダ・ヴィンチ』は、レゴ以外の教材・素材を用いて科学するコースです。テーマによって、算数実験を中心に行う「小さな数学者」、理科実験を行う「小さな科学者」、ロボット製作を行う「小さなロボットエンジニア」などの細分化した講座を設ける予定です。「コンストラクショニズム」「オープンエンド」「ハンズオン」という教育手法を最大限に活かし、科学・数学の基本的概念を理解するだけではなく、どのように調べれば正しい結果が得られるか?調べた結果からどのように結論を導き出すか?という、科学者が実際に行なう研究手法(科学的プロセス・スキル)を身に付けることに重点を置きたいと考えています。 現在、カリフォルニア州立大学バークレー校ローレンス科学教育研究所で25年以上にわたり研究・開発された教育 応を起こす物質を特定する方法を考えたり、巨大なシャボン玉を飛ばして色々な観点から計測したり、宇宙から来たという不思議な物質を調査したり、地球温暖化や海流について実験しながらそのメカニズムや社会的問題を考えたりハンズオンを通して探究心を育み、創造的思考プロセスに働きかける科学と数学の活動を創出していきます。この活動にデータロガーなどのITを組み合わせることにより、最先端の科学教育が可能になると考えております。 通年や学期単位の講座に加え、科学工作的な単発の講座も時折入れていく予定。また、将来的には、デジタルに関する講座も加えていければと存じます。詳細が決まりましたら、逐次お知らせしたいと存じます。ご期待下さい。 尚、別項でも説明しておりますが、「ハンズオン算数くらぶ」は、この『リトル・ダ・ヴィンチ』の「小さな数学者」という講座に組み入れますので、その旨ご了解下さい。
科学とは、喜びに満ちた探求の無限なる航海である
-ウォルト・ホイットマン- |
To be continue・・・ |
教育用レゴブロックや算数ブロック、ロボットなどの教材で学ぶ科学教室トゥルース・アカデミー代表の中島晃芳です。 このブログは、当アカデミーが月に1回発行しているお知らせ「Truth通信」に、2004年より掲載している「トゥルースの視線」をまとめたものです。 科学教育や算数教育、ICT教育、ロボット教育、ロボカップジュニアなどについて私の雑感を書き記しています。ぜひご一読いただければ幸いです。