~ STEM教育に普及を望む声 ~
練馬区地域おこしプロジェクトに応募した際に練馬区在住の保護者の皆様にお願いした、STEM教育(ステム教育:科学・技術・工学・数学)についてのアンケートに寄せられたご意見をご紹介いたします。まず今回は、肯定的なご意見を。
<練馬区のSTEM教育の現状と期待について>
■このコロナ禍で小学校でもPCが個人に配布されるようになりましたが、有効な使われ方をしていないように感じます。せっかくの機会なので、この状況をプラスに捉えて授業などでもっと活用していったり、子供たちの想像力を伸ばせたりする使い方ができればいいと思います。
■近隣の板橋区や中野区では、定期的に小学生向けの実験教室やプログラミング講座などが行われていますが、練馬区ではこれまでそういった活動はほとんどありませんでした。今回のプロジェクトを通して、練馬区の子供達が科学や工学に触れる機会を作っていただけたらとても嬉しいです。
■ゲームプログラミングと違い、生活や社会などに深く関わるロボットプログラミングだからこそ、子供のうちから体験を通して学べる事は将来財産になると信じています。やるならぜひ定期的な学習の場を提供してほしいです。
■学校でプログラミング教育が始まったとはいえ、まだまだそれほど浸透しているようには思えません。息子は学校で、ロボットの大会に出ていますが、そのことは一切言わないそうです。それはなぜなら、周りに言っても理解してくれないからと言っていました。是非ともこの事業に参加して練馬区のプログラミング教育を盛り上げて、ロボットの国際大会を練馬で開催してください。
■公立小中学校は変化、進化速度が遅いので、新しい刺激が入って時代に即した教育が更新されていくことを期待します。
■先駆者であるプロに先生になってもらう事はこの先の先行投資の意味合いもあるしここから雇用が生まれれば練馬区にとってもチャンスだと思います。
■応援します!ロボットの街、プログラミングの街として練馬区の魅力を発信できれば良いと思います。
■今後のプログラミングソフトの学習に於いて、ロボット開発の就職に有効となれそうなものであるとより有り難いと思っております。また、最新のロボット開発や使用ソフトなどの情報提供のセミナーや有効的な施設見学などのイベントなどあると嬉しいです。
「ICT の活用で、区においてもアクティブ・ラーニングの視点に立った学びを取り入れることにより、 ① 基礎的な知識や技能を確実に身に付ける ② 考える力、判断する力、表現する力を育成する ③ 主体的に取り組む姿勢を養う ことのできる授業を目指します」と謳った『練馬区学校ICT環境整備計画』を作成しましたが、期間は2016~20年なので、現時点どのような目標を設定しているのかは不明です。また、現在、特別非常勤講師を募集していますが、プログラミング教育の募集は小学校で1校のみ、しかも1名のみ。練馬区には科学教育の拠点となり発信地となる科学館がないので、STEM教育を強力に推進することができないのかもしれません。
私共Truth Academyは、同業の仲間から「もっと教室を増やせばいいのに」と言われますが、小中高校、科学館への出張授業、NPO法人NESTやロボカップジュニアの運営、指導者の養成に力を注いできました。21世紀教育に求められる「社会的構成主義」(https://truth-academy.jp/truth-shisen/43 参照)により日本の教育の在り方を変えることを目標としています。練馬区がその拠点になれればと思っております。
次回は、STEM教育の在り方やその価値についてのご意見をご紹介したいと思います。
トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳
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