「STEM教育支援プログラム」いよいよ始まる!
-日本の教育にコンストラクショニズムを!-
今年9月に当アカデミーのホームページを刷新し、その際「STEM教育支援プログラム」を発表しました(http://truth-academy.co.jp/stem/)。
STEM教育とは、サイエンス(science)、テクノロジー(technology)、エンジニアリング(engineering)、数学(math)に重点を置いた教育です。
アメリカでは、間違いなくこの4分野が経済発展の中心を担うと言われ、この分野のリーダーを育成しアメリカ経済の牽引役となる人材を社会へ輩出することを目的に、国家戦略として力を入れています。2010年、オバマ大統領は一連のSTEM教育改革を実施するにあたって、STEM教育のイニシアチブを取るNPO団体「CTEq」(Change the Equation)を設立しました。CTEqが目指すのはSTEM教育プログラムの質的向上を図り、科学技術分野に対する子どもたちの興味関心を高め、STEM分野の優秀な人材を養成することです。また、今年1月に開催されたホワイトハウスの大学進学サミットにて、アメリカの低所得層および中所得層を中心に500人の学生を選抜し、STEM教育の強化プログラムを受けた後、米国のリーダー的な大学10校に進学させるという新しいプロジェクトをPosse財団が発表しました。
当アカデミーは1988年に進学塾としてスタートし、2000年から「ブロックとロボットで学ぶ科学教室」すなわちSTEM教育を実践しています。その間、ブロックサイエンス、ロボットサイエンス、リトル・ダヴィンチ理数教室の全ステップ・全授業だけではなく、夏休み・冬休み・春休みサイエンス講座の全講座について、オリジナルのカリキュラム、授業案、ワークシートを作成してきました。また、日本科学未来館や杉並区立科学館を始めとした科学館や中学・高校にロボット授業や、幼稚園・保育園に科学の授業を提供してきました。今年はモンゴル高専でも授業を行い、情報科担当の先生にも指導法を学んでいただきました。「STEM教育支援プログラム」は、その膨大な蓄積を公開するものです。
ホームページ掲載から2カ月ほどの間に7件の問い合わせがあり、この11月から3名の方が指導者研修に参加していらっしゃいます。また、NPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)でも、「ロボット教育指導者養成講座」を開催。STEM教育の重要性に気付き、関心を持つ方が増えてきた気がします。
当アカデミーが目指すのは、今世界の子供たちが求められているPISA型学力の養成に最も有効とされる「社会的構成主義」に基づく教育を、日本の教育現場に広めていくことです。この教育で指導者に求められる資質は、Teacher(先生)やInstructor(インストラクター)ではなく、良きFacilitator(ファシリテーター)として、生徒たちの学習を正しく援助していくものです。その資質を持った指導者を育成することが、私共の使命の一つであると信じています。当アカデミーに通う子供たちのように、好奇心と探求心で目を輝かせる子どもがもっともっと増えてくれることを願ってやみません。
【参考文献】
「STEM教育がグローバルリーダーを育てる」宮崎晴人氏
(ハルデザインコンサルティング株式会社取締役会長)
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