頭脳スポーツとしての麻雀 ~

なかよし麻雀セット
今年、講談社の少女漫画誌「なかよし」2月号で、カード型の麻雀セットが付録になったことが話題となりました。今年1/6~3/23にTBSで放映されたテレビアニメ「ぽんのみち」(全12話)に先駆け、同誌では昨年10月~今年4月までマンガ掲載をしていました。広島県尾道市の元雀荘を遊び場にする女子高生たちの日常を描いたものです。新たな麻雀ブームになっているようです。

なかよし_ぽんのみち
「レジャー白書2023」では、いわゆる雀荘に通う麻雀人口が、ピーク時(1982)2140万人の比べものにはなりませんが、2021年450万人から22年は500万人に増加したとのこと。コロナの影響で「天鳳」や「雀魂(じゃんたま)」などの麻雀アプリゲームが急速に流行り、天鳳の登録者数は現在700万人近く、雀魂は昨年6月1000万人を突破。その影響か、早稲田大や慶応大など首都圏17大学の麻雀部・サークルが競った新歓イベント「皐月祭」は250人が参加。コロナ前の100人ほどから大幅に増えたとのこと。各大学で部員が増え、東京都市大では部員がこの2年で5人から約120人に急増したそうです。
これまで麻雀と言うと、紫煙が立ち込める雀荘で行う不健康・不健全な賭けマージャンのイメージでしたが、
最近では、「頭脳スポーツ」として人気が高まっているようです。 この新たな麻雀ブームの背景には、競技麻雀のチーム対抗戦のナショナルプロリーグ「Mリーグ」の誕生があります。麻雀のプロスポーツ化を目的とし、2018年7月に発足。運営は一般社団法人Mリーグ機構。初代チェアマンにサイバーエージェント社長の藤田晋氏、最高顧問にJリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が就任しました。2023-24シーズンに参加するチームは9チーム、「1チーム4名構成」「男女混合」がルール化されています。チームの優勝賞金は5000万円、準優勝2000万円、3位1000万円、個人賞もあります。Mリーグに参戦する選手を「Mリーガー」と呼ばれ、俳優の萩原聖人氏もその一人ですし、アイドル的な女流プロ雀士も誕生しています。このMリーガーが人気を博し、子供たちの憧れの的になっているようです。全試合の様子はインターネットテレビ局AbemaTVで配信されてます。その影響か、最近では一般の大人の麻雀も、「賭けない・飲まない・吸わない『健康マージャン』」が流行っており、Mリーグのルールを採用した競技系のノーレート(賭けない)麻雀店も若い人には人気のようです。
最近では小中高生の間でも流行っており、このGWではいくつかのTV局のニュースなどで取り上げられたり、新聞や雑誌にも掲載されたりしました。また、昨年8月朝日新聞と子ども向け雑誌「コロコロコミック」などが協力した「コロコロカップ争奪!Mリーグ夏休み小学生麻雀大会」では、それぞれ32名の参加枠に対し、大阪大会にはおよそ100名、東京大会にはおよそ140名の応募があったとのこと。優勝は、東京は小3、大阪は小2、どちらも女子だったそうです。
私も教育的関心から、子供麻雀教室に行ってみました。「ニューロン麻雀スクール大井町校」で、イトーヨーカドー6階にあり、12卓もある教室です。代表理事で設立者の池谷雄一氏は、認定心理士の資格を持ち、全国に直営校15校、提携157校、内子供教室13校を展開。日本初の大学公認麻雀部・文教大学競技麻雀研究会に入会し、世界麻雀選手権2002個人三位の実績を持っています。池谷氏とお話し、教育論では同感するところが多々あり、1日ボランティアとして子供麻雀教室のお手伝いをしてみました。日曜日の10:30~15:00。開店前には行列が出来、回転同時に全席が小学生~高校生で埋まりました。中には5歳の子もいますし、男女比もほぼ半々。小さい子は自分の番になると「○〇ちゃんの番だよ」と声を掛けたり、質問に答えたりとなかなか手がかかりましたが、小学高学年以上になると大人顔負けの打ち方をします。やはりMリーガーを目指しているも子もいるようです。
では、麻雀にどのような教育効果があるのでしょうか?次回考えてみたいと思います。
これまで麻雀と言うと、紫煙が立ち込める雀荘で行う不健康・不健全な賭けマージャンのイメージでしたが、
最近では、「頭脳スポーツ」として人気が高まっているようです。 この新たな麻雀ブームの背景には、競技麻雀のチーム対抗戦のナショナルプロリーグ「Mリーグ」の誕生があります。麻雀のプロスポーツ化を目的とし、2018年7月に発足。運営は一般社団法人Mリーグ機構。初代チェアマンにサイバーエージェント社長の藤田晋氏、最高顧問にJリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が就任しました。2023-24シーズンに参加するチームは9チーム、「1チーム4名構成」「男女混合」がルール化されています。チームの優勝賞金は5000万円、準優勝2000万円、3位1000万円、個人賞もあります。Mリーグに参戦する選手を「Mリーガー」と呼ばれ、俳優の萩原聖人氏もその一人ですし、アイドル的な女流プロ雀士も誕生しています。このMリーガーが人気を博し、子供たちの憧れの的になっているようです。全試合の様子はインターネットテレビ局AbemaTVで配信されてます。その影響か、最近では一般の大人の麻雀も、「賭けない・飲まない・吸わない『健康マージャン』」が流行っており、Mリーグのルールを採用した競技系のノーレート(賭けない)麻雀店も若い人には人気のようです。
最近では小中高生の間でも流行っており、このGWではいくつかのTV局のニュースなどで取り上げられたり、新聞や雑誌にも掲載されたりしました。また、昨年8月朝日新聞と子ども向け雑誌「コロコロコミック」などが協力した「コロコロカップ争奪!Mリーグ夏休み小学生麻雀大会」では、それぞれ32名の参加枠に対し、大阪大会にはおよそ100名、東京大会にはおよそ140名の応募があったとのこと。優勝は、東京は小3、大阪は小2、どちらも女子だったそうです。
私も教育的関心から、子供麻雀教室に行ってみました。「ニューロン麻雀スクール大井町校」で、イトーヨーカドー6階にあり、12卓もある教室です。代表理事で設立者の池谷雄一氏は、認定心理士の資格を持ち、全国に直営校15校、提携157校、内子供教室13校を展開。日本初の大学公認麻雀部・文教大学競技麻雀研究会に入会し、世界麻雀選手権2002個人三位の実績を持っています。池谷氏とお話し、教育論では同感するところが多々あり、1日ボランティアとして子供麻雀教室のお手伝いをしてみました。日曜日の10:30~15:00。開店前には行列が出来、回転同時に全席が小学生~高校生で埋まりました。中には5歳の子もいますし、男女比もほぼ半々。小さい子は自分の番になると「○〇ちゃんの番だよ」と声を掛けたり、質問に答えたりとなかなか手がかかりましたが、小学高学年以上になると大人顔負けの打ち方をします。やはりMリーガーを目指しているも子もいるようです。
では、麻雀にどのような教育効果があるのでしょうか?次回考えてみたいと思います。
トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳

Mリーグポスター

Mリーグ試合風景