~ 21世紀型スキル育成に向けての大きな一歩 ~
今年も入試シーズン真っただ中です。最近では、インターネットで学ぶ通信高校やeスポーツを中心としたカリキュラムの学校もあり、学校の多様化が進んでいることを実感します。Truthの生徒・卒業生が進学した、あるいは、これから進学するユニークな学校をご紹介したいと思います。
学校法人角川ドワンゴ学園が運営するネットの学校「N高等学校」(設立2016年)・「S高等学校」(2021年)は、昨年9月時点で23,000人を超える生徒が学んでおり、イギリスの教育支援団体「T4 Education」が主催する「World’s Best School Prizes」のInnovation部門において、先進的な教育を行う学校として世界トップ10に選出されました。日本から選出された唯一の学校です。同校のオンライン学習、特にバーチャル技術を活用した体験型の学びが高く評価されたそうです。「ネットコース」「通学コース」「オンライン通学コース」「通学プログラミングコース」の4コースがあります。それぞれ、沖縄とつくばに本校があり、通学コースの生徒が通えるキャンパスは全国33ヵ所(今年4月には10カ所が新設)あります。ロボカップジュニアの活動を行っている高校生の中にも、進学校に通っていたにもかかわらず、もっと自分の学びたいことに専念したいという理由で転校した子もいます。中には自分が興味のある研究をしているあちこちの大学の先生に直接会いに行き、専門的な話を聞いて学ぶための時間を作っている人もいるようです。
https://nnn.ed.jp/
今年の受験では、2014年に開校した長野県軽井沢にある全寮制国際高校「UWC ISAC JAPAN」に合格した生徒がいます。幼稚園生の頃から約10年、今もTruthに通っている生徒です。UWCとは、国際本部はロンドンに本部あり、1962年に発足したユニークな教育機関。18の国および地域の加盟校からなり、158以上の各国国内委員会および生徒選考委員により構成されています。募集人員は40名で約30%が日本国籍(約70%が外国籍)で、入試は英語で行われます。先生の9割も外国人です。日本よりむしろ、アジア太平洋地域やグローバルな社会チェンジメーカーの育成を目的に設立されたユニークな高校なので、ある意味では灘や開成に入るよりも難しい、とも言われています。実践的なリーダーシップ教育が最大の特徴で、卒業生の進学先の大学は16か国に及んでいるそうです。小林りん代表理事は、「私たちが考えるリーダーとは、新しい価値観を世の中に送り出していく人です。そのためには何が必要かを噛み砕いて言うと、多様性への対応力があり、問題設定能力を持ち、リスクをとって挑戦できる。この3つの資質を持っている人を育てたいと思っています」と述べています。
https://uwcisak.jp/
学校法人角川ドワンゴ学園が運営するネットの学校「N高等学校」(設立2016年)・「S高等学校」(2021年)は、昨年9月時点で23,000人を超える生徒が学んでおり、イギリスの教育支援団体「T4 Education」が主催する「World’s Best School Prizes」のInnovation部門において、先進的な教育を行う学校として世界トップ10に選出されました。日本から選出された唯一の学校です。同校のオンライン学習、特にバーチャル技術を活用した体験型の学びが高く評価されたそうです。「ネットコース」「通学コース」「オンライン通学コース」「通学プログラミングコース」の4コースがあります。それぞれ、沖縄とつくばに本校があり、通学コースの生徒が通えるキャンパスは全国33ヵ所(今年4月には10カ所が新設)あります。ロボカップジュニアの活動を行っている高校生の中にも、進学校に通っていたにもかかわらず、もっと自分の学びたいことに専念したいという理由で転校した子もいます。中には自分が興味のある研究をしているあちこちの大学の先生に直接会いに行き、専門的な話を聞いて学ぶための時間を作っている人もいるようです。
https://nnn.ed.jp/
今年の受験では、2014年に開校した長野県軽井沢にある全寮制国際高校「UWC ISAC JAPAN」に合格した生徒がいます。幼稚園生の頃から約10年、今もTruthに通っている生徒です。UWCとは、国際本部はロンドンに本部あり、1962年に発足したユニークな教育機関。18の国および地域の加盟校からなり、158以上の各国国内委員会および生徒選考委員により構成されています。募集人員は40名で約30%が日本国籍(約70%が外国籍)で、入試は英語で行われます。先生の9割も外国人です。日本よりむしろ、アジア太平洋地域やグローバルな社会チェンジメーカーの育成を目的に設立されたユニークな高校なので、ある意味では灘や開成に入るよりも難しい、とも言われています。実践的なリーダーシップ教育が最大の特徴で、卒業生の進学先の大学は16か国に及んでいるそうです。小林りん代表理事は、「私たちが考えるリーダーとは、新しい価値観を世の中に送り出していく人です。そのためには何が必要かを噛み砕いて言うと、多様性への対応力があり、問題設定能力を持ち、リスクをとって挑戦できる。この3つの資質を持っている人を育てたいと思っています」と述べています。
https://uwcisak.jp/


UWC_ISAC_JAPAN
また、20年ぶりに今年新しく誕生した5年制の全寮制高等専門学校「神山まるごと高専」に合格した生徒もいます。正直なところ、どの生徒か分からないのですが、学校側から連絡があり、Truthに長く通った生徒が合格したと知らされた次第です。おそらく卒業生かと思われます。この学校は「地方創生の聖地」と呼ばれる徳島県神山町にあります。限界集落寸前だった神山町には、2010年頃から東京や大阪のITベンチャーが新たな働き方を模索して、サテライトオフィスを開くようになったそうです。開校プロジェクトを牽引した4名と共に、約40名の有志メンバーは、全員が起業家。起業家たちが心から欲しいと思える学校を実現したとのこと。クラウドファンディングでは、5億7千万円を超す資金が提供されました。コンセプトは、「15歳からテクノロジーとデザイン、起業家精神を一度に学ぶ」。「モノをつくる力で、コトを起こす人」を学生像として掲げています。今年の初年度入試は募集人員40名。合格倍率は9倍を超えたとのこと。全国から受験生が集まりましたが、中でも東京都が一番多く、60名が受験、6名が合格となりました。
https://kamiyama.ac.jp/
https://kamiyama.ac.jp/

神山まるごと高専
ISAC JAPANも神山まるごと高専も、単に学校成績や学力試験だけで合否の判断するのではなく、多様な観点から人物を総合的に評価し、可能性のある人材を見出す入学試験を行っています。また、どちらも都会の喧騒から離れた自然豊かな全寮制で、学びは学内だけにとどまらず、地域や社会との結びつき、さらには社会への発信までデザインされているようです。なかなか従来の教育では短期間に実現させることが難しい、学び方の多様化に対する対応、「21世型スキル」(視線95回参照:https://truth-shisen.blogspot.com/2015/02/)を育成する環境の実現を、既成概念にはとらわれない新しい学校を創ることで、大きな一歩を踏み出させるのかもしれないと感じます。
トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳